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厚労省:ブラック企業をついに公表

ニュースでみましたが、厚生労働省が労働基準関係法令に違反した企業を公表しました。

headlines.yahoo.co.jp

このリンク先にPDFがあります。

労働基準関係法令違反に係る公表事案

 

公表されたリストは、企業・事業場、所在地、公表日、違反法条、事案概要等のリストになっていて、違反単位になっているので、まるっと企業としてリストされているのではなく、事業所(工場)がリストアップされていますね。

この流れの引き金を引いた電通は企業としての掲載になっています。

全部で334件あります。

就活生は探せるか

厚労省のホームページを見慣れた人はほとんどいないとおもうので、上記リンクを探し出せる人もなかなかいないのではないかとおもいます。

ですが、経産省の広報もそうですけど、こういった官公庁の公表事案は、公表されたことが大事で、必要に応じてサービス業が参照しつつ資料化していくのでどんどん広まっていくでしょうね。

例えばこれから就活サービス業や、転職エージェントたちはこぞってこれらリストを自前の提案資料にまぜていくことでしょう。

気になるのは風評被害...

このリストがどういう頻度で見直されていくのかよくわかってませんが、一度リストアップされただけで、もしくは、事業所で違反をしたばかりに企業全体がブラック企業のレッテルを貼られてしまうのが、ちと気になるところ。

よく話題になっている(私の周辺ですが、、、)職種がないのも、なんとなく腑に落ちない...。

マネージャたちは大丈夫だろうか

これらの会社に所属していて生活のため懸命に会社に貢献しようと日々努力している人たちはどうおもうでしょうね。

さらに、こういった企業のマネージャたちも心配です。労組から外れてこういった労働環境法令等に守られず、それでいて経営層からは「おまえら経営側」と言われながら引き続き使い続けられている中間管理職たち。

このようなマネージャたちは上下からさらに追い詰められそうですね...。これではマネージャになりたくない一般職の人たちがもっと増えそうです。

最後に

社風という言葉があるように、経営層からマネージャたちまで労働搾取の社風に染まっている会社は確かに存在します。

誰もが認めるブラック企業ならいいのですが、数十万と存在する小中大企業のなかなか334件だけ抽出したからには、それなりの基準を明確にすることと、是正措置などセイフティネットをしっかりしておかないと一部企業をディスって終わりじゃ、他の労働者たちが報われないのではないかと。

決してこの公表に反対しているわけではありません。そうではなく公表したからにはその影響を図りながら継続的に改善される方向へ働きかけて行ってほしいと思った1サラリーマンでした。